僕の人生は多分あそこで変わった③
前回のおさらい
ボクシング部に入って1年
ぼんさく少年は、はじめてボクシングの本当の怖さに触れた
逃げたくて、逃げたくて
たまらなくなったのだった。
ぼんさく少年は
このまま逃げてしまうのだろうか?
前回の記事はこちら
https://bonsakubonbon.hatenablog.com/entry/2018/12/08/083204
怖くて、泣いた。
そんなとき励ましてくれたのは、コーチだった。
僕は、今までの自分を振り返ってみた。
このままで終わりたくないという気持ちがあった。
そこからなんとか練習して向かえた
公式戦初戦
僕の階級には、相手が誰もいなかったので、2階級上の選手と戦って、3ラウンド耐えきれば、県大会出場という条件だった。
はじめての試合、緊張していた。
始まってみると、1ラウンドたったの2分なのに、何時間にも感じた。
相手は、身長も高く、ガタイもいい
今まで習ったことを試してみたが、全く効いてる気がしない。
相手のパンチは、鉄の棒で上から叩かれたような痛さだった。
死ぬかもしれないと思った。
なんとか1ラウンドは、耐えたがもう戦う気力はなかった。
あとから知るのだが、その相手は、そのあと全国大会で優勝したらしい。
次の日は身体が動かなかった。
首が上がらないのだ。
立ち上がることもできなかった。
また、怖くなった。
でも辞めるという選択肢もなかった。
2年の夏で引退になるので、次の大会で負けたら、僕のボクシング部での生活も終わる。
スパーリングもした。
痛い思いもした。
1人孤独なときも練習した。
最後の大会
階級ごとにボクシングでは戦うのだが、僕の階級にとんでもない選手がいた。
その選手はプロを狙うような選手だったので、格が違った。
1つ勝てば、その選手と戦うことになる
僕は、とても怖くなった。
リングに上がることが怖かった。
僕の心拍数はバクバク上がった。
怖い、怖い、怖い
そして僕は、
リングに上がることなく、最後の大会を終えた。
心拍数が上がり、試合前の身体検査に通らなかったのだ。
正直ホッとしていた。
怖い思いをしないで済んだ。
僕は、また逃げてしまった。
続く