【書評】アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉
どうやったら子どもが自分から勉強してくれるようになるのだろうか?
ぼく自身のことを振り返ってみると
親から勉強しなさいと言われた経験はほとんどありませんでした。
逆に親から言われていたのは
あなたならもっとできるはずだよ
僕が試験前に不安になっているときは
あなたなら大丈夫だよ
と言われていました。
これはまさにこの本の中にでてくる
勇気づけ
の言葉がけだったのではないかなと思います。
子どもも勉強ができるようになって成長したいという気持ちがあります。
親や教師の役割というのは、子どもに「どうすればできるか」という方法を教えてあげることです。
子どもに勉強できる子になってほしかったら、勉強することってすばらしいことなんだよっていうのも伝えていき、実際に勉強を楽しむ姿を親も教師も見せていくことが必要なのではないかなと本を読んでいて感じました。
どうしても
勉強はつらいもの
勉強は大変なもの
という印象が根付いていると思います。
ただ本当は、勉強して新しい知識を得て、それを活用して自分のため、世の中の人のためになることができるってとてもうれしいことだし、すばらしいことなんですよね。
その可能性を広げることができる勉強ってとてもすばらしいものなんだよ
と大人がおもしろそうに伝えてあげたら、子どもの意識も変わってくるのかなと思います。
ただ、勉強をしてうまくいかないときもでてきます。
暗記が必要なものでも、どれだけ書いても覚えられない。
テストでもなかなか結果がでない。
その時に、
なんでできないの!!
と言われてもそもそもそれがわからないから困っているわけで、そういう言葉がけをしていると余計やりたくなくなってしまいます。
なかなか結果がでないときこそ
子どもと一緒になって
どうしたら次はできるようになるのかな?一緒に考えてみようかと投げかけてみる
そうすると子どもの口からこうしたらいいかもという案がでてきます。
なかなかでないときには、こちらから提案していくのもいいと思います。
こうやってみたら?こんな方法もあるよ
押しつけていくのではなく、子どもの考えを尊重していく。
子どものすべてを受け入れてあげ、どんなあなたでも生きているだけですばらしいんだよ。
そう伝えていってあげる。
困って助けを求めてきたときには、手をさしのべて、一緒に改善策を探していく。
人と人の
対等な関係として生きていくということが大事なんだなと改めて感じました。
子どもが人生の課題に取り組み、乗り越えていくための勇気を与えること(勇気づけ)が大切
勇気を与え続け、自分とみんなのために生きていけるそんな人をこれからも育てていきたいと思います。