【書評】ぼくを探しに
何かが足りない
それでぼくは楽しくない
何かが足りない
なにか面白いことないかな~
素敵な恋人ができないかな~
自分のことをわかってくれる友達ができないかな~
夢ってなにかな~
お金がふってこないかな~
自分に足りないものを探している
足りないかけらを探すために毎日毎日過ごしている
足りないからできる楽しみもある
この絵本の中に出てくる主人公は足りないかけらを探す旅に出ている。
足りないからうまく転がることができない。
うまく転がることができないから立ち止まることができる
友達と話すことも
花のにおいをかぐことも
普段のなにげない瞬間を楽しむことができる
こんな愉快なことはない
足りないなにかを探していると
様々な困難がやってくる
見つけたと思ってもなんか違う・・・
ということもある
やっと見つけた!!
見つけた喜びを感じて、満たされた自分に満足する
この本の主人公もうれしくなって、はしゃいでいたけど
ふと気づいた
なるほど
つまりそういうわけだったのか
そっとかけらをおろして、また足りない自分になって、歌い出す
足りない何かを探すことが楽しくなっていく
そしてどこかで気づくことができるのかもしれない
すべて自分の中にすでにあることを
自分の中にある幸せを
今ある幸せがある
自分の今、もっているもの
自分の今周りにいる友達
まだまだ自分を探す旅を続けていく
この旅は終わることはないんだろう
この旅を最大限に楽しんでいこう!
まだ見ぬ
ぼくを探しに