説明しすぎが指示待ち人間を生む
教える人って結構説明しがちになってしまうんですが、これ一個気づいたことがあってね。
説明してないときのほうが圧倒的に生徒のスピードは上がっていくんですよ。
説明しないっていうのは丸投げにするってわけではなくて、注意点やルールはしっかり伝えた上で最低限押さえておいて欲しいところをプリントにして配ることはしています。もしくは全員が見える形で掲示してあります。
あとやり方に正解はないから色々と試してごらんっていうと更に加速していきます。勝手に動いていくんですね。もちろん問題を解かせていけば正解はあるんですけど、導き方とかには正解ってありません。例えば、数学の確率の問題なんて公式とかがわからなかったら最悪全て数えるという力技を発動させることだってできます。
じゃあこれ生徒達の私語を許さずに、圧倒的にこちらが説明していくとどうなるのかというと、基本的に失敗を嫌う生徒たちは先生の指示を待つようになってしまうんですね。
説明通りやっていれば失敗をしないからです。そして失敗しても先生が説明した通りにやったのに失敗したんだから先生が悪いという言い訳が完成します。
理科の実験とかもまさにそうで、沢山説明すればするほど、どうやったらいいのかを沢山聞いてきます。
だからこちら側の実験として、説明するのを極力減らしてみるとどうなるのか試してみたのですが、これが案外スムーズに進むんですね。
あれこれ手を出していくと逆に進まなくなってしまいます。かと言って放置するのも違います。
ちゃんと伝えるべきことは伝えて、あとは自由度をもたせながら、信頼して任せていけば、生徒達は自分たちで考えて行動するようになります。正解はないから色々と試してごらんというと大いに失敗します。そしてその失敗から学び、改善していこうとします。
説明していけば、こちらの指示通り動いていくので失敗はないかもしれません。ですがそれではつまらないじゃないですか?
ようはコントロールしようとしてしまうと逆な思い通りには動いてくれないよってことです。思い通りにいかないと不満がたまります。イライラします。コントロールしないって決めたら特にイライラもしませんし、素直に向き合うこともできます。
大切なのは、自分が説明しなくてもいいような仕組みを作ることです。ここの手間を惜しまずに行動していくと、説明する手間も省けるし、生徒も伸び伸びと行動していきますよ。
最近その実践をしていて、その思いはまた強くなってきてます^_^