【読書記録】生きる技法⑪ 〜人と結婚するのか、スペックと結婚するのか〜
前回のおさらい
自己愛とは、自己嫌悪を埋め合わせるために偽装することである
偽装に奉仕するための資源と時間の獲得に奔走するのが利己心である
自己愛者は、自分にないものを持っている人に狙いを定め、その人の美点を取り込んで、自分の一部としようとする。そうすることで自分んの自己嫌悪の埋め合わせをしている。つまり、他人に執着している。
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本日の読書記録(本文引用)
「命題3ー5 自己愛を満足させるために、他人の美点に欲情することが、執着である」
他人の美点を切り取って自分のものにしてしまおうという欲情は、じつに危険なものですが、恐ろしいことに、どこにでも見られます。特によく見られるのが、親子関係です。多くの親が、自分の子供を愛さずに執着しています。執着されて育った子供は、ひとに執着するようになります。
こういうタイプの執着の一番わかりやすい例が「婚活」です。婚活用語で「スペック」というものがあります。それは結婚相手を「社会的地位」「所得」「年齢」「身長」「体重」「家事労働負担能力」などの項目で評価するものです。こういう考え方をする人は、実のところ、人と結婚しようとしているのではなく、相手の美点を所有しようとしているだけなのです。
本日の学び
相手の持っているスペック(美点)を所有しようとしている執着の姿は、とても多い気がする。「お金と結婚する」とか「イケメンと結婚したい」とか「玉の輿」とかこれらは人との結婚ではなくて、相手のスペックと結婚しているんだろうなと思った。それだったら同じようなスペックをもっている人なら誰でもいいのかというと多分そうではない。そのような人もいるかもしれないが、その人のスペックとは呼べないような人としてのなにかに惹かれているということもあるんだろうなと思いました。
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