【読書記録】生きる技法⑭ ~人を愛するためには、自分を愛さなければならない」
前回のおさらい
執着する者は、決してその対象となる人の真の姿を見ようとしない
自分を嫌っているなら、誰も愛することはできない
前回の読書記録はこちらからお読みください。
本日の読書記録と学び
「命題4 人を愛するためには、自分を愛さなければならない」
ところが、多くの人が、次の間違った命題を信じています。
「間違った命題4-1 自分を愛することは、他人を犠牲にすることである」
この命題は、次の正しい命題を間違って表現したものに過ぎないのです。
「命題4-1 自己愛は、他人を犠牲にする」
この「自己愛」を、「自分を愛すること」と誤って解釈すると、次の命題が出てくるのです。すでに説明したように、「自己愛」は「自分を嫌うこと」から生じるので、この解釈は間違っています。自分を嫌っている人が、その苦しみからのがれるべく、自己像を偽造するために、必要な資源を、他人から奪うのです。
次の命題もやはり、間違っています。
「間違った命題4-2 他人を愛することは、自分を犠牲にすることである」
これもまた次の正しい命題の間違った解釈です。
「命題4-2 他人を愛することは、自己愛の否定による」
「自己愛の否定」は「自己嫌悪の否定」ですから「自愛」です。つまり、他人を愛することは、自分を愛することによってはじめて可能になります。(本文引用)
自愛に犠牲という概念はない。犠牲がある時点で、自己愛になってしまっていて、自己愛は、自分を愛することでもない。自分を大切にすることができて、はじめて他人を大切にすることができる。すべては自分からはじまるんだなと思いました。
次回の読書記録はこちらからお読みください。
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