教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法21 ~お金を使うことで徳を積む生き方~

前回のおさらい

【命題5-1】貨幣は信頼関係なしの交換を可能にする(「生きる技法」 安富歩 青灯社 pp88

【命題5-2】貨幣を使うと、知らない間に、与え合っていることになる(pp90)

【間違った命題5-1】貨幣さへあれば、信頼関係などは不要である(pp91)

【間違った命題5-2】貨幣がなければ、信頼関係なんかあったって、駄目だ(pp91)

【間違った命題5-3】自立するとは、他人に依存しないためには、お金を手に入れればよい(pp92)

 

前回は、貨幣と自立の関係性について読み進めていきました。貨幣を使うことで、信頼関係を築くことができるという面と信頼関係など築かなくても貨幣があればなんでもできるという解釈してしまう危険性があるという面の両方の面があること。貨幣により、他者とのつながりをもつことで、自立の一歩を踏み出すことができるということについて学んできました。本日も貨幣について読み進めていきます。

 

前回の読書記録を読みたいという方はこちらからどうぞ

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

本日の読書記録と学び

【命題5ー3】自立は、金では買えない(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp92 )

【命題5ー4】貨幣は他人との信頼関係を作り出すために使うべき(pp93)

お金を使うときに他人との関係性を築くということを考えながら使っていたのかというとそうではないことが多かった。基本的にお金は、自分の欲を満たすために使う場合が多かった。生活していくためということもあるけど、欲しいものを買うためというのは自分のためだけでしかない。だが、安冨氏は「貨幣の支出はすべからく、関係性への投資として行うべきだ(pp93)」と述べています。自分自身のためではなく、貨幣を他人との関係性を築くための投資として使うという観点が自分には足らなかったなと感じています。ものを買ったり、サービスにお金を使ったり、するときにどんな人に対してお金を使うのかについて考える方が、自分自身を大切にすることにつながるなあって。よく言われるように、「誰から買うか、誰にお金を使うのか」ということがお金を使う上で大事になってくるように思えます。また、貨幣の機能について安富氏は、

【命題5ー5】貨幣は他人とのしがらみを断ち切るために使える(pp93)

 とも述べています。縁を絶ちきるためにお金を使うという使い方です。この人との縁を円満な形で切りたいなというときにお金が使われる場合があると認識しています。お金を渡すからもう私とは関わらないでほしいというのはドラマの中でしか見たことのない光景ですが、実際にあるのでしょう。縁を切ることができるという一面があれば、縁を作り出すということもできます。それが信頼関係を築くということだと思うのですが、今でいうところのエンジェル投資家と呼ばれる人たちや世間一般的に言われる「徳がある人」というのはこの関係性作りにお金を活用している人たちなんだろうなと思います。自分が持っているお金を必要としている信頼できる人(上手にお金を使ってくれそうな人)に流していくことができる人はこの縁を大事にしながら更にお金を増やしていくんだろうなと思います。

【命題5-6】経済人ではなく、有徳人になる(pp96)

お金を私利私欲だけのために使うのではなく、関係性を築くための装置と使う方法が徳のある使い方になるんだろうなと思いました。お金を使う時は、このお金を使うことでどんな関係性を築くことができるのか、誰のために使うのかを意識することをしていこうと思います。

次回は、貨幣から自由へ。自由についての章を読み進めていきたいと思います。

 

次回の読書記録を読みたい方はこちらからどうぞ

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

「生きる技法」を読んでみたい方はこちらから

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

生きる技法 [ 安冨歩 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2020/2/20時点)