緑色の天敵

塾での仕事を終えて、帰ろうと車に乗った。

いつものようにライトをつけて、最近、車の中で聞いている中村文昭さんの講演をセットしていると

ブーン

ブーン

という音が！！

あっ！

これはなんか入ってきたなと思い、暗い車内を照らしてみると、なにもいない。

ハエかな？

ハチじゃないといいなぁ

とか考えていると

フロントガラスに緑色のあいつがいた。

臭いにおいを放つあいつだ。

あーこりゃまいった！！

窓を全開にしたが、外に行く気配もない。

どうにかして自ら外に出て行ってはくれないか？？

頼む出てくれ！！

と思ったが

我ここに君臨すべし！！

わたしここにいるよ！！

と青山テルマばりの存在感を醸し出していた緑のあいつ

全く動こうとしないので、なにか外に出す手段はないかと思っていたら、カバンにタオルが入っていた。

そのタオルを使って、そっと外に逃がしてあげた。

よし、これで一件落着！！

そう思って、車を走らせた。

だが！！

あれ？？臭うぞ！！

めっちゃ臭いぞ！！

おい！！

まさかの２匹目かよ！！

と思ったが、それらしき姿も見当たらない

だけどにおいがする！！

なんだなんだ！？

と思っていると

タオルがめっちゃ臭い！！

もうあいつの臭いしかしない！！

すかさず窓を全開にしたが、臭いは全然おさまらない。

ずっと臭い！！

ずっと臭いのだ。

タオルを捨てたろうか！！

と思ったが、いやいやもったいないという自分の中の自分がそこは止めてくれた！

家に帰るまでの４０分間ずっと

くさっ！！

くさっ！！

と１人でブツブツ言っていた僕

夏の始まりを感じました。