教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

可愛い子には旅をさせよ

可愛い子には旅をさせよ

子どもは、甘やかして育てるより、手もとからはなして世の中の苦しみやつらさを経験させた方がよい。

引用:広辞苑

 

昔は、旅というのは今のようなバカンスというものではなく、一回の旅で命を落とすかもしれない危険なものだった。要は子離れしなさいという言葉なのだと思う。

甘やかすと聞くとわがままにさせる。自由にさせる。という言葉がイメージできる。

だけど本当にこれだけが甘やかすなのかというところは疑問に残るんだよなぁ。

甘やかすの反対の言葉を調べると厳しくするというのがあるのだけど、厳しくするというのはどういうことなんだろうと考えてみると、厳しいというのも一種の甘やかしなのかもしれない。

厳しく接するというのは、ある意味

道をせばめさせるとか挑戦をさせないようにするとか他の人に迷惑をかけさせない(かけさせている親に責任が及ぶことを恐れるという意味合いもまたあるのかもしれない)ということを秘めているのかもしれない。

甘えさせないということはどういうことかというのを考えてみると

責任を与えるというのがしっくりくる。

行動そのものに責任を与えていく。責任を与えたからといって放置するというわけではない。放置して無関心になるのではなく、その行動をとるあなたを信頼しています。困ったときはいつでもサポートします。と見守る体制をとるというのがいいと思っている。

可愛い子だからなんでもやらせてあげるというわけでもない。各種申し込みや手続きまでやらせる。思い起こしてみると自分の家はそうだったなと思う。

親が何も知らないことをちゃんと認識して受け入れてくれたというのが大きい。

お母さんに聞いても「わからないから自分で調べなさい」とかなり言われていた。だからといって放置するわけでもなく調べるための道具は用意してくれた。

パソコンや携帯があったおかげでわからないことは自分で調べることもできた。

僕の親は見栄を張らない。わからないことはわからないという。正直な人だ。

下手に知ったかぶりをすることもなくあなたがやることなら、あなたの判断ならと背中を押してくれていた。今思うとそういうことだったのかということもたくさんあるが、意識してやっていたのかはわからない。

でも確実にそれはぼくの力になっている。

可愛い子だったのかはわからないがたくさん人生の旅はさせてもらった。

これからは自分がその機会を与える番になったのかもしれない。

たくさん失敗して、たくさん経験して、たくさん成長していけばいい。

その機会を今日も僕は与え続ける。