教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法① ~自立とは依存すること~

「命題1 自立とは依存することだ」

 

自立と聞いて真っ先に思いついたのは、自分で1人立ちをすることだった。

依存すること?どういうこと?

自立が依存とはどういうことだ?

むしろ自立と依存とは相反するものなのでは・・・?

と思って読んでみる

 

「命題1-1 自立とは多くの人に依存することである」

 

人は1人では生きていけない。うんうん。確かにそうだ。

人は1人では生きていけない。僕が今日食べたきな粉揚げパンだって誰かが作ってくれて、それを運んでくれた人がいて、もっとさかのぼると小麦を作ってくれた人がいたりとか考えていくときな粉揚げパンを食べるまでに何人の人の手が加わっているのだろうか。

いやいやこんな意見は極端か?でもそうじゃないのか?

でももっと身近なところでいってもなんか悩み事があれば聞いてくれる友達がいて、恩師がいて、家族がいて、仕事仲間がいて、お客さんがいて・・・

って考えるとめっちゃ依存してる。これだれもいなかったら僕は生きていけないんじゃないか?

 

「命題1-2 依存する相手が増えるとき、人はより自立する」

 

依存する相手が増えていけばいくほど、自立する。うんうん。今までの流れからいくとそうだよね。僕は小さい頃から比べると今のほうが自立していそうだもんね。生まれたころなんて依存する相手って家族しかいないからこれは全然自立できていない状態だもんな。でも、待てよ。これ自立を依存する相手を減らしていくと考えたらどうなるんだ。

 

「間違った命題1-1 自立とは、他者への依存からの脱却である」

 

依存する相手をどんどん減らしていってたどり着く先は??山奥での自給自足生活ってほぼだれにも不可能じゃないか?依存する相手をどんどん減らしていっても0人にならないとしたら最後に残るのは親だったりするのかな?そしてその1人って切っても切れない関係になるから、嫌われることを怖れてしまうんじゃないか?つまりその人の支配下に置かれることになる。その人に逆らうことはできないし、その人だけがすべてになってしまう。これってとても逆に怖いことなんじゃないか。このような関係を従属(他のものの下に、つき従うこと。他の支配を受ける状態にあること)というんだけど

 

「命題1-3 依存する相手が減るとき、人はより従属する」

 

依存(他のものによりかかり、それによって成り立つこと)と従属の違いは、上下関係があるかないかってことだと思うんですよね。従属の関係って完全に従属する側が下じゃないですか。だけど依存ってお互いが依存しあっている状態だから対等なんだと思うんですよね。従属する支配するの関係を築くってことはつまり

 

「命題1-4 従属とは依存できないこと」

 

につながっていきますよね。むしろ支配者っていかに従属者を作るのかってことを目的にしていないですか?私の言うことだけを信じなさいとかね。これってこの関係性をつくると自分に従順になるから、楽なんでしょうね。扱いやすいし。でもそこに対等な関係なんてものはないから、この関係性になってしまうのは回避していくべきで。あっ!!やべえ自分そうなりそうって思ったら助けを呼んだらいい。そして助けを呼ぶ相手がいるってことはあなたは誰かに依存しているってことにもなる

 

「命題1-5 助けてくださいと言えたときあなたは自立している」

 

自立した人って自分でなんでもやろうとしていなくていつでも誰かに助けてもらえる人。イメージしやすいのはワンピースのルフィ海賊団かな。自分じゃできないことを周りのみんなで支え合っているあの関係性ですよね。自分にはできないことをできる人と協力し合いながらクリアしていくのも実は依存しあっている関係性なんじゃないかな。

 

「自立する」って考えたときにまず思いつくのっていうのは親からの自立にですよね。確かに小さい頃に助けて!!っていえるのって親しかいなくて、じゃあ親だけにしか言えないというとこれは従属になってしまうかもしれない。じゃあどうするってなったときに「友だち」の存在が大きくなる。そもそも友だちってどんな人だ?

 

「命題1-6 友だちとは、互いに人間として尊重し合う関係にある人のことである」

 

対等な存在が友だちってことですね。年齢が違ったり、社会的地位が違っても対等であればその人は友だちってことですね。大事なのはお互いに人間として尊重し合うってことで、別にため口をきいたりする関係=友だちってことじゃないってこと。そして相手に勝手な自分のイメージを押しつけないってことも対等であるために必要なことで、相手の年齢とか立場とかを抜きにした本来の姿を尊重し合えている関係性が対等な友だちになります。

 

「命題1-7 互いに人間として尊重し合う、とは、お互いの真の姿を常に探求し、勝手な像を押し付けない、ということである」

 

これってとても大事なことだなあって思うんですよね。友だちって大切な存在で尊重し合える存在で、そんな存在が1人でも多く自分の周りにいるってこと。それが自立につながっているのではないかな。

 

まとめ

「命題1 自立とは依存することだ」

 

次回の読書記録はこちらからお読みください。

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

生きる技法 [ 安冨歩 ]
価格:1650円(税込、送料無料) (2020/2/13時点)

楽天で購入