【読書記録】生きる技法② 〜誰とでも仲良くしてはいけない〜
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人間は
相手のことを人間として尊重する人
と
相手に押し付けをしてくる人
の2つのタイプに分けることができる。
相手に押し付けをしてくる人というのは、言い換えると相手のことを利用しようとしている人のことをいう。
例えば「友だちだろ、いいじゃんこれぐらい手伝ってくれても」「君は優しいやつだからやってくれるよね」といった手段を使って、相手にこの人の言うこと聞かないとなんか悪い気がするなあという罪悪感を感じさせて、自分の都合のいいように人を利用している。
相手の大切な時間やお金やものを勝手に使わせてくる。このような人は、自分中心視点の持ち主なんだと思う。
逆に相手のことを尊重してくれる人は、相手が嫌だと思っていることはさせようとはしない。このような人は、相手視点に立って物事を考えることができる相手中心視点の持ち主なんだと思う。
さて、ここから考えていくと、友だちを作っていく上で気をつけなければいけないことが見えてきた。
「命題2 誰とでも仲良くしてはいけない」
友だちを作るときによし!!みんなに好かれたいな。誰からも嫌われたくないから、みんなと仲良くしようと決心して、友だち作りをはじめていくと、相手に押し付けをしてくる人に捕まってしまう。そしてこの人にも好かれたいと思って一緒に行動をしていると自分の周りには自分のことを利用してくる人、つまり相手に押し付けをしてくる人がどんどん増えてくる。やったー!!友だちが増えたと思うかもしれないが、その人達があなたと共に行動をしているのは、あなたが利用しやすい人間だからであって、あなたに利用価値がなくなれば、即座にあなたから離れていく。これが怖くてその人達の言うことを聞かなくてはいけなくなってしまう。まさに泥沼だ。
そしてその人達と関わっていくと、あなたの周りにいた自分のことを尊重してくれる人との関係はどんどん薄くなってしまい、いずれ自分の周りから離れていってしまい、自分の周りには自分のことを利用しようとしてくる人しかいなくなってしまう。
なんかアニメとかドラマとかでこの光景ってよく見る構図だなって思う。このタイプの人って結局友だちがいなくなるのが怖くて、自分に押し付けをしてくる人との関係が切れなくなって、それがどんどんエスカレートしてきてしまうという構図ですね。このような関係は友だちと言えるのかというと僕は言えないと思う。これは利用する側と利用される側との関係であって対等感なんてものは全くない。そして、この関係はアニメやドラマで見るような極端なものからお互いにその関係性になってしまっていることが意識されてないものまであると思う。相手と友だちになるときには見極めが必要だなと思いました。
その人は、自分のことを人間として尊重してくれる人なのか?
その人は、自分に押し付けをしてくる人なのか?
誰とでも仲良くしようとすると自分の周りには、自分のことを利用しようとしてくる人しか集まってこない。
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