教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法③ 〜創造的構えと破壊的構え〜

前回のおさらい

命題2 誰とでも仲良くしてはいけない

自分を人間として尊重してくれる人と、自分に押し付けをしてくる人がいる。

誰とでも仲良くしようとすると自分のことを利用しようとしてくる自分に押し付けをしてくる人と付き合う頻度が高くなり、自分の周りには自分のことを人間として尊重してくれる人はいなくなってしまう。

 

前回の読書記録はこちらからお読みください。

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

 

本日の読書記録(本文一部引用・要約)

命題2−1 誰とでも仲良くしようとすると、誰とでも仲良くなれない

相手を人間として尊重する人になるのか、相手に押し付けをする人になるのかは、子どものころの経験が大きな意味をもつ。そしてこの子どものころの体験によって、生きる上での基本的な「構え」を獲得する。人から受け入れられた経験をすると人を受け入れることができる。つまり、相手を人間として尊重することができる。逆に、自分が受け入れられず、何らかの像を押し付けられた経験をすると、人にも同じように何らかの像を押し付ける人になってしまう。

一部の人は、子供のときに受け入れられた経験のみを持っている。逆に一部の人は、そのような経験を全く持っていない。そして大抵の人は、両方の経験を持っている。

受け入れられた経験のみを持つ人は、他人に対して像を押し付けるようなことはしない。また、そういうことをされたら、強い不信感を感じて、それを表明し、受け入れられないなら、その場を去ります。このような構えを「創造的構え」と筆者は呼ぶ。なぜなら、双方がお互いに人間として尊重しあっている場において、人間は創造性を発揮するからです。

逆に受け入れられた経験を持たない人は、他人に対して像を押し付ける以外の方法を知りません。このような人は、出会った人の実像をありのままに捉えるのではなく、その人を自分が勝手に用意した分類表のどこかに適当に押し込めて、理解したことにしてしまいます。そして、自分の都合のいい像を他人に押し付けあうことこそが、人間関係の本質だと考えています。このような構えを「破壊的構え」と筆者は呼ぶ。

両方の経験を持つ人は、両方のモードを持っているので、常に両方がせめぎあい葛藤して、どうしてよいかわからなくなります。それゆえ、周囲の流れに流されてしまいがちです。これを「葛藤の構え」と筆者は呼ぶ。「創造的構え」と「破壊的構え」どちらか一方しか持っていない人は、この葛藤がありません。葛藤がある人は、いわゆる「普通の人」です。

 

【読書からの学び】

自分の中にも「創造的な構え」と「破壊的な構え」のどちらもある。損得で考えてしまう自分が出てくるというのは「破壊的構え」のときなんだろう。自分のことばかり考えて、相手のことが見えなくなってしまった先にあるものはまさしく破壊なんだろうなと思った。そして相手を尊重していった先に創造的な考えが生まれるというのはなんか面白いなと感じた。でもたしかに相手のことを考えた先にいいサービスやものがある気がする。相手目線に立つということを大事にしていきたいと感じた。

 

次回の読書記録はこちらからお読みください。

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

 

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