教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法25 〜自分に正直に生きることで自由になる〜

前回のおさらい

【命題6ー10】自由とは、思い通りの方向に成長することである(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp113)

【命題6ー11】豊かさは自由を保障しない(pp114) 

【命題6ー12】現代日本では、簡単に飢え死にしないから、怯えなくていい(pp115)

【命題7】自由でいるためには、勇気が必要である。(p118) 

自分が伸びたい方向に伸びるためには、周囲の都合とは合わないことがある。だからこそ、いざこざが生まれたりしてしまう。そのときに、自分はダメだというように思ってしまうと、伸びることに躊躇してしまう。伸びたい方向に伸びていくには、どんなことがあろうと伸びていくことを貫いていく勇気が必要なんだなと感じている。

 

前回の読書記録を読みたい方はこちらからどうぞ

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

本日の読書記録

【命題7】自由でいるためには、勇気が必要である。(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 p118) 

この意味での「自由」を守りぬく勇気を持つことと、「利己」とを区別することはとても大切です。利己的な人と、自由人とは正反対です。というのも自由人は、自分自身を受け入れているのに対して、利己的な人は自分自身を受け入れられないからです。

 

利己的というのは自分の利益だけを追い求めている状態で、利己的な人は自分の利益のためなら他人がどうなってもいいと思っています。利己的な人は自分自身を嫌っていていて、自分なんてダメなやつなんだと思っています。だからその気持ちから目をそらすために自分が他人より優位に立っている状態を誇示しようとしているもしくは自分ができないのは、他人のせいなんだと責任を押し付けてしまうというのは今までの読書記録からも学んできました。

 

【命題7ー1】利己主義者は自分自身を嫌っている(pp119)

【命題7ー2】利他主義者も自分自身を嫌っている(pp119)

 

利他主義というのは、自分のことを犠牲にしてでも他者の利益を優先することです。一見いい人のように思えますが、この利他主義の人も根底には自己嫌悪を抱いていて、他人に利益を与えていくことで自分自身には価値があるってことを認識していくことで、その自己嫌悪を紛らわせているんじゃないかなって思います。これって自分もそういうことあるなあって思うからわかるんですよね。他人の利益を優先するあまり、自分のことは犠牲にしていくことが心地良かったりするときがあるんですよね。あー自分良いことしてるなぁってことに酔っているような状態です。誰かに認めてもらいから社会的に見て良いことするような感じです。誰かに認めてもらいたいっていうより自分に認めてもらいたいんだなとも思います。

 

自由人の目指すことは、自分自身であり続けること、自分を自分の成長したい方向に成長させることであり、それ以上でもそれ以下でもありません。嫌だと感じることは拒絶し、嫌だと感じる人とは付き合いません。そのかわり、自分が好きだと感じることは喜んでやり、自分が好きだと思う人を助けることに躊躇しません。(pp120)

 

自分自身に対して正直であり続けるってことで、自分の成長したい方向に成長していくことができるんだろうなと思います。他人に合わせて自分を変えるわけでもなく、自分をよく見せるために自分を変えるわけでもなく、自分を高めるために自分で生きることを決意するそんな勇気が必要なんだろうなと思いました。

 

「生きる技法」を読みたい方はこちらからどうぞ