【読書記録】生きる技法27 ~自分の声を聞く~
前回のおさらい
【命題7ー3】自由人は自愛しており、利己的でも利他的でもない(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp120)
【命題7ー4】自由人は自立している(pp121)
多くの人に支えられて生きている人は自立しているとともに自由である。助け合いというより、困っている人がいたら無条件で助けてしまうというのが自由人の人との関わり方なんだと思いました。僕の好きな漫画の「植木の法則」の主人公の植木がまさにそんな人物です。植木は、敵味方関係なく、勝手に人を助けるために身体が動いてしまいます。さっきまで戦っていた相手でもその人に危険が生じたら助けてしまいます。見返りなんて求めていなくて、助けたいから助けるという気持ちで動いている。だから意識してできるなんてものではなくて、自分はこう生きると決めて動く勇気が必要なんだとも思いました。
前回の読書記録 ~自由な人は自立している~
本日の読書記録と学び
【命題8】人生の目的とは、その人自身の「道」の究極点である(
「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp122)
ここでいう「道」とは安富氏曰く「自分の身体が教えてくれる進むべき、あるいは成長すべき方向」(pp122)だそうです。これは目に見える物でもないし、形のあるものでもありません。言語化も難しいです。そこにあるのかどうかもつかみづらいものだけどある。というようなものですね。だからこそ「これ!!!」って断言もできないし、流動的に変わってくるようなものなんだと思います。だからこそ
【命題8ー1】あなたの人生の目的は、ほかの誰とも違っている(pp124)
【命題8ー2】人生の目的は、どんな言葉でも表現することはできない(pp124)
安富氏は、人生の目的がほかの誰とも違っていることを究極的な意味での「個性」だと捉えています。なるほどなって思いました。個性というと色のようなイメージでした。その人のおりなす色です。活発的な人は赤色で奇抜な人は黄色というような勝手なイメージをもっていましたが、本書を読んで、その考え方が少し変わってきました。色というイメージ自体は変わりませんが、色はむしろその人の向かうゴールなのかなと思います。その色に向かうために使うパレットや筆がその人の在り方なのかな。そしてどんな色も尊重されるべきものなのかなと思いました。色というのは、同じ赤でもたくさんの種類があります。だから自分の目指す色が何色なんだよっていうのは、言葉にできなくて当然で、その色が見えたときに「あっ!!これ!!」みたいな発見や驚きがあって巡り会える物なのかなとも思います。なんとなくですが、その色を表現することは難しいんだなと思います。
【命題8ー3】表現できたと思うなら、それは何かを押しつけられた結果に過ぎない(pp125)
【命題8-4】人生の目的に向かって進んでいるかどうかは、感じることができる(pp125)
自分が今何色になっているのかを見るためには、自分の外に向いている目を自分の内に向けていかないと見ることはできません。自分が今どうなっているのか、自分の目的に向けて自分は進んでいるのか?自己を内省しながら進み続けていくことがこれから必要になってくるんだなぁ感じました。
「生きる技法」
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