【読書記録】生きる技法28 ~否定形の夢は叶わない〜
前回のおさらい
【命題8】人生の目的とは、その人自身の「道」の究極点である
(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp122)
【命題8ー1】あなたの人生の目的は、ほかの誰とも違っている(pp124)
【命題8ー2】人生の目的は、どんな言葉でも表現することはできない(pp124)
【命題8ー3】表現できたと思うなら、それは何かを押しつけられた結果に過ぎない(pp125)
【命題8-4】人生の目的に向かって進んでいるかどうかは、感じることができる(pp125)
人生の目的は、自分の内なる声によって決まってくるものであった。自分がどんな色になりたいのかは自分しかわからない。そしてそれは言語化することも難しいものである。人生の目的というと「夢」を連想する。今日は夢について読み進めていく。
前回の読書記録
本日の読書記録と学び
【命題9】夢とは、人生の目的に向かう一里塚である(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp127)
【命題9-1】夢を見ないで何かを手に入れることは、極めて困難である(pp129)
夢は人生の目的に向かうための通過点だと把握しています。その夢が具体的であればあるほど、実現しやすくなります。例えば漠然と「お金持ちになりたい」という夢と「年収1000万円稼げるようになりたい」とかかげた場合は後者のほうが実現しやすくなります。その理由は「お金持ちになりたい」という夢には終わりがないからだと思います。年収1000万円を仮に達成したとしても世の中にはその額より稼いでいる人がたくさんいます。上を見ればキリがないのです。他にも「やせたい」より「10キロやせたい」の方が具体的です。夢は人生の目的に向かう通過点だと表現しているのは、中継ポイント的な意味合いが夢にはあるからだと思います。人生の目的に終わりはないから、自分がそこに向かっているのかの指標がほしくなってきます。その指標こそが夢なのかなと思います。
【命題9-2】夢は否定形では表現されない(pp129)
【命題9-3】否定形を夢だと思い込むと、否定の部分が外れて実現する(pp131)
【命題9ー4】たとえば、「父親のようになりたくない」と念じると、父親のようになってしまう。(pp131)
【命題9-5】夢は肯定形のイメージでしか表現できない(pp131)
否定形というのは言葉でしか表現することができません。身体で表現できるのかと言われるとできないなと思います。例えば「やせたい」というのは表現できます。おなかを引っ込めて、こんな感じになりたいということはできますが、「太りたくない」というのは太るというのはおなかを膨らませて背中をのけぞらせていけば表現できます。ですが「ない」という否定形は×印を作るぐらいでしょうか?それでも「太る」というイメージの方が優先されてしまうと思います。だから「太りたくない」と願う人は逆に太ってしまうんじゃないかなと思います。否定形の言葉ってよく使われていますが、ここは気をつけないといけないなと思います。人に指示を出すときもそうですが、自分の夢を描くときも肯定形になっているかということを意識してみようと思いました。
「生きる技法」
|