教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法33 ~自己嫌悪は他人が作り出す〜

前回のおさらい

【命題11-3】「幸福」を手に入れようとすると、魂があこがれでてしまう(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp150)

【命題11ー4】何かに強く憧れているとすれば、それはあなたが自己嫌悪に囚われていることを意味する(pp151)

 「憧れ」と「尊敬」は別物であり、「憧れ」を抱いている状態の裏には自己嫌悪がある。どんな自分自身も受け入れ認めていくことが「尊敬」し合える関係を築いていく上で大事になってくるんだろうなと思います。

 

前回の読書記録

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

本日の読書記録と学び

【命題12】「自分は悪い子だ」と思い込まされていることが、自己嫌悪である。(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp151)

このような思い込みは子どものときに生じてしまうようです。子どものころに自分の感情を受け入れてもらう経験が少なくて、感情を拒絶される経験をしていくと自分の感覚を信じられなくなります。自分はなにも考えてはいけないんだ。こんな感情になっている「自分は悪い子」なんだと感じてしまうことになってしまうようです。これはその子の家庭が原因でもありますが、この子に関わる大人の教育者が無情の愛を伝えていけば、改善に向かうのかなとも思います。その子自身を受け入れる。そんなことを感じているんだねと受け入れていくことが僕らにできることなのかなとも思います。

【命題12ー1】自己嫌悪は、他人(親や教師など)に押しつけられたものである(pp154)

【命題12-2】自己嫌悪を抱いている限り、失敗が約束されている(pp154)

【命題12ー3】「俺は悪くないんだ」と自分に言い聞かせて、自己嫌悪を抑えるのは逆効果である(pp156)

「自分は悪い子」という思い込みは周りによって作られていったものです。つまり僕たち大人が子どもたちに対して作ってしまっています。これは気をつけていかないといけないと思いました。「自分は悪い子」という思い込みは簡単には消えません。そして自己暗示程度ではどうしようもないほど根深くそれはその人の人格として刷り込まれています。では我々にできることはなんなんでしょうか?

僕は、本書を読みながらそれは受け入れることだと思いました。その子自身の考えや感情を受け入れること。それこそがその子が自愛に向かうことへの第一歩だと強く思いました。

 

「生きる技法」

生きる技法

生きる技法

  • 作者:安冨 歩
  • 発売日: 2011/12/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)