【読書記録】生きる技法34 〜自己嫌悪を乗り越える勇気〜
前回の読書記録
【命題12】「自分は悪い子だ」と思い込まされていることが、自己嫌悪である。(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp151)
【命題12ー1】自己嫌悪は、他人(親や教師など)に押しつけられたものである(pp154)
【命題12-2】自己嫌悪を抱いている限り、失敗が約束されている(pp154)
【命題12ー3】「俺は悪くないんだ」と自分に言い聞かせて、自己嫌悪を抑えるのは逆効果である(pp156)
自己嫌悪を作り出しているのは、自分が受け入れられない経験をしてきたことにあった。では自己嫌悪の状態から抜け出すことはできないのか?もう変えることはできないのか?
前回の読書記録
本日の読書記録と学び
【命題12ー4】自分がなぜ自分を嫌いなのか、その原因をよく考える(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp156)
【命題12ー5】自己嫌悪は、自己の感覚の否定であるから、ある感覚が作動しなくなり、そこが盲点になる(pp157)
自己嫌悪は、自分の感覚を否定することによって、その感覚を考えないようにしている。だから自分で気づくことは難しい。そして自分でそこは塞ぎ込んでしまっているものなので、そこに視点をもってくることは自分の閉ざしている感覚と向き合うことなので、勇気が必要になってくる。自分1人で立ち向かうのは難しいので、他人の力を借りる必要がある。
【命題12ー6】自己嫌悪の原因について考えるには、友だちに助けてもらう必要がある(pp158)
【命題12ー7】友だちに助けてもらうことではじめて、自己嫌悪を乗り越えることが可能となる(pp158)
自己嫌悪と向き合うということは、自分の今までの人生と向き合うことなんだなと本書を読んでいて感じました。親、兄弟、親戚、先生などなど自分と今まで関わってきた人たちとの人間関係も見直していく必要があります。そのときに助けになってくれる人があなたの友だちです。信じがたいことでもありますが、この自己嫌悪と向き合おうとしているのにそれを妨害しようとする人が出てくることがあるようです。そういう人はその人の自己嫌悪でいることを利用しているので、自己嫌悪がなくなるのは拒否したいのです。
【命題12ー8】あなたを操作して利用する人は、あなたの自己嫌悪を利用する(pp160)
【命題12ー9】あなたが自己嫌悪を乗り越えようとすると、憤慨して妨害する人は、あなたを利用している人である(pp160)
自分が信用していた人が実は自分の自己嫌悪していることを利用していただけだということと向き合うことは辛いことです。そしてせっかく自分が向き合おうとしているのにそれを妨害されるのも辛いことです。ですが、ここと向き合うことが自己嫌悪を克服できる道につながっています。向き合うための勇気が一歩新たな自分になるために必要であることを再確認できました。
「生きる技法」