教育で明日をもっとBON!!ブログ

bonとはフランス語で「良い」という意味があります。元教師、現塾講師が教育で明日をもっとBON(良い)な日にするエッセンスを届けます!

【読書記録】生きる技法36 〜自己嫌悪を乗り越えた先に成長がある〜

前回のおさらい

【命題12-10】自己嫌悪を乗り越えるには、友だちと共に、勇気が必要である(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp161)

【命題12-11】自己嫌悪とは態度である(pp161)

【命題12-12】その態度を改めれば、自己嫌悪は雲散霧消する(pp161)

雲散霧消:跡形もなく消えること

自己嫌悪からの脱却を決心したところから自己嫌悪からの脱却ははじまる。

自分の態度を変えることからスタートする。

 

前回の読書記録

bonsakubonbon.hatenablog.com

 

本日の読書記録と学び

【命題13】自己嫌悪を乗り越え、自分を愛するようになることが、成長をもたらす(「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp162)

【命題13の補助命題】自己嫌悪こそが、破壊と破滅と失敗と不安と恐怖の原因である(pp163)

自己嫌悪に囚われている人は、自分の「評価」ばかり気になってしまいます。自分は周りからどう思われているのだろうか?もっとよく見せたい。そんな気持ちから「理想の自分」を作り出して、その理想の自分になるために努力していきます。ただそれは見せかけの自分でしかなくて、その見せかけの自分を守り続けることはとても大変で疲れます。そして自己嫌悪でいるうちは自己嫌悪の人や自己嫌悪を利用しようと人としか繋がることができません。そしてその人たちは本当の友達にはなりえないのです。

【命題13ー1】見せかけの自分のために何でもする者は、利己主義者あるいは利他主義者になる(pp163)

【命題13ー2】利己主義者とは、見せかけの自分の物的利益の獲得に奔走し、世間の評判を顧みない者である(pp163)

【命題13ー3】利他主義者とは、見せかけの自分の世間の評判の獲得に奔走し、物的利益を顧みない者である(pp164)

どうにかこうにかして、見せかけの自分を作ろうとしている自己嫌悪に陥っている人は、理想とする自分になれないとそんな自分のことが嫌になってくると、すべての努力を放棄して、他人の悪口や、自分がなにもしないことについての言い訳を言って、結局はなにもしなくなります。他人の評価を下げて、自分は優位に立っていると思い込みたくなったり、自分がなにもしないことを言い訳をして正当化して、とにかく自分を守るための防御をしていきます。そんな人をロクデナシというそうです。

【命題13ー4】ロクデナシとは、見せかけの自分の世間の評判の獲得にも、物的利益の獲得にも、失敗した者である(pp165)

このロクデナシのさらに上をいくのが、自分にうぬぼれている人です。うぬぼれるとは、自分をすぐれていると思って得意になっている状態です。自分はなにもしていないのに、自分は評価を受けて当然なのになぜ評価されないのかと思っています。

【命題13ー5】うぬぼれ屋とは、ロクデナシであることを受け入れられないロクデナシである(pp166)

自己嫌悪の先には足の引っ張り合いが待っているのかなと思いました。利他主義の人も実は誰かのためではなく、自分のための行動でしかなくて、誰かをダシにつかっているだけ。だからこそ自己嫌悪は、破壊と破滅と失敗と不安と恐怖の原因になるんだろうなと思います。自己嫌悪の先にいいことは待っていません。早く手放すべきなんだなと思いました。

 

「生きる技法」

生きる技法

生きる技法

  • 作者:安冨 歩
  • 発売日: 2011/12/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)