【読書記録】生きる技法３７（ラスト） 〜成長は、願うことで実現される〜
前回のおさらい
【命題１３】自己嫌悪を乗り越え、自分を愛するようになることが、成長をもたらす（「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp162）
【命題１３の補助命題】自己嫌悪こそが、破壊と破滅と失敗と不安と恐怖の原因である（pp163)
【命題１３ー１】見せかけの自分のために何でもする者は、利己主義者あるいは利他主義者になる（pp163)
【命題１３ー２】利己主義者とは、見せかけの自分の物的利益の獲得に奔走し、世間の評判を顧みない者である（pp163)
【命題１３ー３】利他主義者とは、見せかけの自分の世間の評判の獲得に奔走し、物的利益を顧みない者である（pp164)
【命題１３ー４】ロクデナシとは、見せかけの自分の世間の評判の獲得にも、物的利益の獲得にも、失敗した者である（pp165）
【命題１３ー５】うぬぼれ屋とは、ロクデナシであることを受け入れられないロクデナシである（pp166）
自己嫌悪について読んでいく中で、自己嫌悪に陥ってしまっている人って自分も含めて結構多いんだろうなと思いました。けど自分を見せかけて本当の自分より大きく見せていくことも自分を偽ることも結局は破滅に向かっていってしまうなら、自分と向き合うことってめちゃくちゃ大事じゃんと気づく僕でした。
前回の読書記録
本日の読書記録と学び
【命題１４】成長とは、生きる力の増大である（「生きる技法」 安冨歩 青灯社 pp169）
【命題１４ー１】人は、成長すると、安心する（pp171）
【命題１４ー２】人は、衰退すると、不安になる(pp172）
わかりやすいのは身体の成長だと思います。時間共に身体が大きくなっていくことで、例えば食べる能力が上がったり、免疫力がついたり、身体が大きくなることでできなかったことができるようになったりします。大人になって身体の成長が止まっても、経験を積んだり、読書をしたり、今まで知らなかった知識を得たり、判断力がついたりすることで成長していきます。
成長をすると安心をするというのは、進んでいる感覚があるからだと思います。前に進んでいる感覚があると心も安定して、幸せを感じやすくなると思います。では、衰退とはどういうことでしょうか？身体的な衰えもあると思いますが、今までできていたことができなくなるのが衰退かと思います。こうなると不安です。どんどんできなくなってくる自分がでてくるので、自己嫌悪にも陥ってしまうと思います。
ここまで読んでみると成長していくことが、幸福につながる道なんだということがわかります。そして成長には努力することが必要です。
闇雲に努力するのではなく、意味のある努力をしていく必要があって、じゃあ意味のある努力ってなんなのかということでこれは感じるしかないんじゃないでしょうか。
【命題１４ー３】自分のやっている努力に意味があるかないか、感じることが大切（pp172）
【命題１４ー４】問題は、自分のやっている努力に意味があるかないか、感じられなくなっていることである（pp173）
【命題１４ー５】感覚を再生しようと思って努力しても、無駄（pp173）
【命題１４ー６】感覚を再生したい、と願うことは大切（pp174）
自分の感覚が感じられなくなったときに、感覚よ戻れ戻れという風に感覚を取り戻そうと思っても、なにを自分が感じられないのかがわからない状態になっているので、もうなにがなんだかわからないような状態で、感覚が戻らない自分に対して自己嫌悪を起こしていきます。
だからといって感覚を再生することを諦めると、たまにふと湧いてきた感覚に気づけなくなってしまいます。感覚というのは自分の力はどうしようもないものであり、流れに身を任せて、待っているとふと降りてくるようなものだと思っています。フワッと自分の中に入ってくるそんな感覚がいつかくるだろうと願うことが成長につながっているようです。
【命題１５】成長は、願うことで実現される（pp175）
自分の続けている努力が意味があるのかどうかということですが、まさにこうやって読書記録を書いている自分もこの行動は正しい努力なのかという風に考えることがあります。なんとなくですが、こうやって発信するという行動は自分のためになっていると感じています。そしてどこかでこの努力は実ると信じています。１冊の本をこんなに長い時間をかけて読んできた経験は、また１つ僕を成長させてくれたんじゃないかと思います。
「生きる技法」
