僕の人生は多分あそこで変わった④
前回までのあらすじ
ボクシング部での最後の大会
怖くて怖くてたまらなかった僕は
心拍数が上がりすぎて、試合に出れずに
ボクシング部での活動が終わって
怖いものから、逃げることができてホッとしていた。
前回の話はこちら
https://bonsakubonbon.hatenablog.com/entry/2018/12/12/230415
高校の部活動生活が終わった。
まさか心拍数が上がって試合に出れずに終わったなんて、他の人に言うことができない。
どうだったの?と聞かれたら
それとなく、負けたわぁとか。
とか答えていた。
リングにすら立たずに終わったよなんて言えるわけがない。
この事実を僕は、隠し続けなくては行けなくなった。
自分というものを守るために
自分が壊れてしまうのが怖くて
それを隠すしかなくなったのだ。
部活に打ち込むこともなくなり
僕は、大学に行くことを意識した。
ただ、意識しただけなので、勉強なんて全く手に付かなかった。
学校が終わったら、家に帰ってゲームをしたり、テレビを見るというだけのぐうたらした生活を送っていた。
とにかくなにもする気がなかった。
ある日、学校でぼーっとしてたら、同じクラスのS君に、一緒に活動を始めないか?と誘われた。
多分ただそこにいたから、声をかけてくれたんだと思うが、なにもすることがなかった僕は、すぐそれに乗っかった。
なにかやることがあれば、それでよかった。
ボランティアというものを僕は、友達に乗っかってはじめるようになった。
やっていた活動というのは、世界にいる恵まれない子どもたちのためになにか出来ないか?
ということを考えてイベントでダンスをしてTシャツを売って収益を出したり、会議をしてどんなことが自分たちにできるんだろうかということを話し合った。
あんまり上手く伝えることができないのは、いまいち自分でもよくわかってないからだ。
なにかにとにかく打ち込みたかったのだ。
そこで世界にどんな子どもたちがいるのかを調べてみると
食べるものがない子
武器を持って戦う子
売り物にされてしまう子
学校に行けず、働く子
色んな子どもたちがいることを知った。
僕は、この頃から教育というものに少し興味が湧いてきた。
ただ、その時の僕はテレビに
その中でもバラエティにドップリはまってたので
将来は、テレビプロデューサーになりたいなと考えていたのであった。
教師を目指すことになるのは、これより少しあとのお話
続く