【再読記録】嫌われる勇気③ ~自分に与えられているものはなにか~
今までの再読記録
【再読記録】嫌われる勇気① ~原因論と目的論~
【再読記録】嫌われる勇気② ~感情は道具である~
このコップには100mlの水が入っている。この水をあなたは多いと思うか少ないと思うか。どっちだろうか?
コップに100mlの水が入っているのは数値として不変の出来事であるが、この水を多いと感じる人もいれば、少ないと感じる人もいるだろう。
例えばその人の状態によってもこの捉え方は変わってくる。
その人がのどがからからに乾いているとこの水は少なく感じるだろうし、すでに2Lの水を飲んだ後だったら多いと感じるかもしれない。
水が100mlあるということは変わっていないのに、そこに対する意味付けが変わっている。
このコップに水が100ml入っているという出来事そのものを変えることはできない。だが、多いと思うのか少ないと思うのかという主観は変更可能なのだ。
これはどんなことでも言えて、例えば
好きな女の子に告白をしたけど振られてしまった。という出来事があったとしよう。この出来事は僕も経験済みだ。好きだった女の子に振られてしまったのは向こうが僕の魅力に気づけなかったからだ。向こうが悪いんだと解釈することもできる。(この解釈の目的は自分の落ち度を認めることで自分が傷つかないようにするため)
これとは逆に、好きだった女の子に振られたのは、僕の魅力が足りなかったんだ。あの子が僕を振ったことを後悔するような魅力的な男性になるぞ!!と自分磨きを決意するためのきっかけだと解釈することもできる。(この解釈の目的は自分を更に高めていい男になること)
ここからいえるのは
大事なのは、過去になにがあったのかではなく、その過去の出来事をどう解釈したのかということである。
ということだ。
要は自分に与えられているものは変えることはできない。自分の身長や顔など生まれなどはすでに与えられているものだからここを変えることはできない。だからあの人みたいな顔になりたいとか、あいつと同じ家に生まれていたらなということをいくら考えても変更不可能なのである。
まずは自分に与えられているものを知り、それを受け入れる必要がある。
そして大事なことは
与えられているものがなにかということではなく、与えられたものをどう使うかということである。
ないものねだりをしても現実は変わらない。自分に与えられたものに満足していないなら、その使い方を変えていく必要がある。交換することはできない。ただ自分自身を常に更新していくことはできる。自分自身になにが与えられているのかを知り、それを受け入れ、どう使っていくのかを考えていき、その使い方は常に更新していく。
自分自身が幸せになるために自分を変えていく。