【読書記録】老いる勇気② ~進化とは、前に進むこと~
前回のおさらい
老いること=衰えること
衰えること:今まで「できた」ことが「できない」に変わること
歳をとると経験が積まれていくので、若い時より物事を深く味わうことができるようになる。
この本の著者は「嫌われる勇気」の著者でもある岸見一郎さんなので、本書の中にもアドラー用語が出てきます。
進化すること=現状を変えるために一歩前に踏み出すこと
できないことをできるようにしていくこと=進化すること
と考えていくと、進化とは前に進んでいくことなんだなと本書を読んでいて感じました。
そしてこの前に進むというのは新しいことにチャレンジすること以外にも、なにかを継続することや改善していくことも含まれています。
これをアドラー用語で表すのであれば
「健全な優越性の追求」
というそうです。
これはどういうことかというと、他者と優劣を比べるのではなく、なおかつ理想の自分と比べるのでもなく、今の自分から一歩でも前に進んでいることに喜びを感じ、求めていく状態のことです。
ダイエットに取り組む人を思い浮かべてもらえばいいのかなと思います。
あの人よりやせているとか太っているとかを比べるのでもなく、理想の体型から比べるのでもなく、一日一日努力をしたり、工夫をすることで毎日少しずつ体重が減ったり、筋肉がついている過程を楽しんでいるような感じです。
まさに今自分がそんな感じなのですが、筋トレをしたりして、次の日に筋肉痛がきているといいね。頑張っているな自分みたいな感じでこの毎日を楽しんでいます。
今自分のダイエットも毎日少しずつの変化しかありません。
むしろ体重的に見ると変化していない日だってあります。
でも毎日続けていくことや改善したり、新しいことを取り入れてみたりすることで前に進んでいる気はします。そしてそれが楽しくもあります。
小さい頃は、身長の変化や体つきが変わったり、勉強したら新しいことを覚えて前に進んでいることを感じやすかったですが、歳を重ねていく中でこの前に進んでいる感覚というのは日に日に感じにくくなっていましたが、1つ1つコツコツと前に進んでいくことが大切なんだなと感じました。人はいつでも変わることができる。
カーネルサンダースが今のケンタッキーを創業したのは、65歳の時です。
その時までに何度もビジネスで失敗してきたのです。そんなカーネルさんが今のケンタッキーを作り上げることができたのは、前に進み続けたからだと思います。
どんなことがあっても、前に進むことをやめなかった。できない理由を探すことは何度でもできたはずです。でもそれをせずに、一つ一つのことを丁寧にやり続けた結果が今現れているんだろうなと思います。
今、コロナウイルスでだれもが大変なときにあると思います。そんな今だからこそ、前に進んでいくために一歩を踏み出していくことが大切なんだろうなと感じました。